先日熊本市の職員が部下に対して悪質なパワーハラスメントを行ったとして
2人の職員を停職6カ月の懲戒処分にしたという報道がありました。
最近はこういったパワハラ・いじめ・嫌がらせと言うのが非常に増えてきております。
都道府県労働局に寄せられる職場のいじめ・嫌がらせに関する相談は、
平成14年度には約6,600件であったものが、平成22年度には約39,400件と、
年々急速に増加しています。
職場のいじめ・嫌がらせが企業にもたらす損失は大きいものです。
被害者にとっては、意欲の低下などが生じ、心の健康の悪化にもつながり、
休職や退職に至る場合すらあります。
周囲の人たちにとっても、不快ないじめ・嫌がらせを見聞きすることで、
意欲の低下などが生じうるかもしれませんし、
職場全体の生産性にも悪影響を及ぼしかねません。
パワーハラスメントの原因は職場によって様々であり、
対策に決まりきった方法はありません。
しかし、職場の事情に応じてできるところから取り組みを開始し、
会社としてこういった行為を見逃さないという姿勢をとる必要があるでしょう。
パワーハラスメントを予防する為に必要な事項を以下にまとめましたので、
ご参考にして下さい。
○トップのメッセージ
➣組織のトップが、パワーハラスメントは職場からなくすべきであることを明確に示す
○ルールを決める
➣就業規則に関係規定を設ける、労使協定を締結する
➣予防・解決についての方針やガイドラインを作成する
○実態を把握する
➣従業員アンケートを実施する
○教育する
➣パワーハラスメントについての研修を実施する
○周知する
➣組織の方針や取組について周知・啓発を実施する
○相談や解決の場を設置する
➣企業内・外に相談窓口を設置する、職場の対応責任者を決める
➣パワーハラスメントに関する労使の話合いの場を設置する
➣外部専門家との連携
○再発を防止する
➣行為者に対する再発防止研修を行う
オカワリ君
最近のコメント