こんばんは。
今回は、フランスの医療制度について調べてみました。
フランスの制度の特徴の一つとして、自己負担率が他のヨーロッパ諸国に比して高い水準に設定されていることであるようです。
日本のように、公的保険の適用を受ける診療であれば一律3割というように、法律で決まっているわけではなく、自己負担の割合は、開業医の診察料の30~50%で、看護婦だけに診てもらった場合や検査等の場合でも40~50%となっています。また公立病院での診察料は25~30%となっています。薬については、自己負担割合が35%、50%、65%と数種類の段階があります。
シェー!高い!しかし、これを補完する役割を担っているのが、私的保険(共済組合)で、フランス人の9割は、公的医療制度に加えて私的保険に加入しているとのこと。そうしないと、高い治療費が払えないからなんですけどね。
フランスの私的保険は、日本やアメリカの私的保険とは少し異なるようで(公的医療制度にもっと近い制度のようです。)、既往歴のある人でも加入できるようになっているようです。
ただ、やはり任意の私的保険ですから、貧困の方は保険料が払えず加入することが出来ない。ゆえに、高い医療費を払えず診療を受けない人たちが多いのも事実のようです。
しかしながら、労働災害や妊娠、31日以上に及ぶ入院、さらに非常に高額な治療費の支出が考えられる場合等は、公的医療保障制度から100%の保障を受けることができ、また前払いの必要もありません。(マイケル・ムーアの映画では、この部分をすごくクローズアップして取り上げていましたが…)外国人の場合、滞在許可証、労働許可証、商業手帳等を持って就業している場合には、フランスの社会保障制度(医療を含めて)の便宜を受けることができるそうです。
ブラックキティ
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