さて先月、健康保険の高額療養費に関する法律改正が行われました(施行は来年4/1から)。
そもそも健康な人にとっては、「高額療養費」という言葉も耳慣れないことかと思います。
これはひと月の医療費が多額な場合に、病院窓口で本人負担額を一旦支払った後、健康保険から基準額を上回っている部分に関して還付されるという制度です。
今迄は申請をする事によって戻ってきたのですが、制度そのものを知らない方も多く、申請漏れが多かったように思います。
数年前に入院の診療に関しては、現物給付化が始まりました。健康保険から発行される証明書を病院窓口に提示することにより、本人の窓口支払が軽減されるようになったのです(基準額を超えた医療費は、病院から直接健康保険の保険者へ請求します)。
今回の改正は、その手続きを外来診療にも広げるものです。
癌患者等、重い病気であっても外来で治療を続ける人が増えています。多額の立替払いを避けることが出来る現物給付化は、非常に多くの方が待ち望んでいたことでしょう。
では、具体的な自己負担額とはいくらなの?という点は、被保険者の年齢や給与額(標準報酬月額)、過去に高額療養に該当していたか等の様々な要件が絡んできます。
もう少し分かり易い制度になると、患者さんがより安心して利用できるのではないでしょうか。
neko's
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