6.病院・医院経営ブログ

もうすぐです！ 奥様 医業経理・経営塾 開催！

奥様　医業経理・経営塾　開催！

　暑さも峠を越しいよいよ秋、皆様いかがお過ごしでしょうか？

　藤間公認会計士税理士事務所では、「奥様医業経理･経営塾」と題しまして

　院長夫人、後継者夫人のためのセミナーを開催いたします。

　医院の経営を陰で支えていらっしゃる奥様を対象にした

　初めての方でもわかる楽しい・役立つ勉強会です。

　まずは奥様が勉強してご主人のヤル気に火をつけてみてはいかがですか！？

　[内容]

第１部「試算表の見方」

第２部「資金繰り」

第３部「医院の税務調査対策と節税」

試算表って数字の羅列で何だかよくわからない！、赤字でないのに

どうしていつもお金のことで悩まされるの？、どんな節税策が有効なの？

なんて疑問にお答えします。

また、ご出席いただいた同じお立場の方のお話を聞くチャンスもありますよ！

■日時：２００８年９月１７日（水）１５：００～１７：００

　　　　　　　＊受付は１４：３０からです。

　　　　　　　＊個別相談会を１７：００から開催いたします。

■　場所：トウマグループセミナールーム（お申込後地図をご送付いたします）

　　　　　　　　〒１０３－００２８　東京都中央区八重洲１－４－２１

■　定員：先着１５名様

■　参加費： 5,000円

　　　　　　　＊2名様で参加→10％割引　3名様以上は20％割引

　　　　　　　＊ＴＯＭＡクラブ会員の方は半額

　講師は女性です。同じ女性としての立場から、わかり易くアドバイスさせていただきます。

　初めての方でも分かりやすい内容となっております。皆さんで楽しく勉強しましょう！

問診票の有効活用

　みなさんのクリニックでは初めていらっしゃった患者さんに対してまず何をするでしょうか？初診の患者さんには、まず問診票を書いて頂いているというケースが多いと思います。　

　この問診票を書いて頂いているクリニックは多いことと思いますが、この問診票は、様々な情報を得る千載一遇のチャンスだととらえるべきです。診察に当たって必要となる情報（症状、現在の体温、年齢、現在の健康状態など）の他に、来院動機やクリニックの改善点なども書いて頂くことにより、問診票から様々な情報を得ることが出来ます。

　単なる患者アンケートですと書いてくれない人も多いですが、問診票は初診の患者さんに必ず書いて頂きますので、回収率もかなり高くなります。

　また、この問診票を自院のホームページに掲載しているクリニックもあります。このメリットは、事前に問診票に記入をしてから来院してもらうことにより、待ち時間を短縮出来るというメリットがあります。待ち時間の長さは、患者さんの不満の一つですので、それを緩和する一つの方法として活用してみてはいかがでしょうか？

　ただし、問診票の項目をあまり多くし過ぎますと、患者さんも面倒になってしまいますので、項目はある程度絞ったほうがよいでしょう。そして、問診票の最後に「たくさんの質問にお答え頂きましてありがとうございます」と一言付け加えるようにしましょう。

医師等の有効求人倍率は、6.74倍！

　厚生労働省が４/30に発表しました職業別一般職業紹介状況（パート含む）によりますと、医師等の有効求人倍率は、平成20年3月の時点で6.74倍となり、前年比0.95ポイント上昇していることが分かりました。平成17年度から比較すると1.85ポイントの上昇となり、医療機関側にとっては医師を確保するのがますます困難な状況になっていることが伺えます。

　保健師、看護師などについては2.53倍となり、平成17年から比較すると0.85倍の上昇となっています。推移は次の通りです。

　

	医師・薬剤師など	保健師、看護師など	医療技術者
平成17年3月	4.89	1.68	1.92
平成18年3月	5.75	1.93	2.18
平成19年3月	5.79	2.35	2.16
平成20年3月	6.74	2.53	2.16

今後、医療機関にとっては医師・看護師を確保するために、魅力のある病院・医院作りをすることが大事になってくるでしょう。

厚生労働省のホームページはこちら

患者さんのためにアメニティーを準備

アメニティーの準備はしなくても開業は出来ます。しかし、立ち上がりの患者数や再来患者数に影響するのも事実です。また既に開業しているクリニックでも再度、チェックしてみてはいかがでしょうか？今回は、アメニティーについてのチェック項目を考えてみました。

チェック

1.わかりやすい診療所の名称

　　 2.わかりやすい電話番号

　　 3.患者様の目につきやすい看板

　　 4.入りやすく駐車しやすく出やすい駐車場

　　 5.玄関外部の喫煙用ベンチと灰皿

　　 6.玄関の靴履き用の椅子と使いやすい靴べら

　　 7.清潔で蒸れないスリッパ

　   8.間取りにあった自動ドアの方式（センサーかタッチパネルか）

　　 9.ガラスがあることを気づかせる工夫

　  10.ピンク電話と最新のタウンページ、ハローページ

　  11.タクシー会社の電話番号

12.バス、電車の時刻表

　  13.わかりやすい院内サイン（室名札、案内札）

　  14.車椅子

　  15.低いカウンターと座った姿勢での受付、会計

　  16.患者様の好む新聞雑誌

　  17.さり気なく置かれた老眼鏡

18.浄水器の付いたティーサーバー

　  19.季節の花と観葉植物

　  20.加湿器と空気清浄器

　  21.悪臭除去

　  22.禁煙の標示

　  23.手が届くところにおいてあるティッシュペーパーと屑かご

　  24.院長プロフィール、スタッフ紹介の掲示物

　  25.後方支援病院の案内掲示物

　  26.調剤（院内か院外か）に対する院長の考え方の掲示物

27.トイレ、洗面台のペーパータオル

28.赤ちゃんのオムツ交換台とウェットティッシュ

29.定時に清掃するトイレ

30.BGM、テレビ、ビデオ

31.診療開始前と昼休みの受付順番がわかる仕組み

（ノートか診察券入れか）

32.検温前後のさり気ない体温計の消毒（酒精綿使用）

33.診察室の遮音性

34.レントゲン室の温かさ、透視後の患者の後始末

35.感染症の患者の対応

36.飲み方がわかる表示の薬袋（「1日1回毎食後」の実例）

37.温度と湿度と明るさの調整

38.院長とスタッフの昼食後の歯磨

39.院長とスタッフの笑顔

40.診察券（大きさ、材質、電話番号、地図、診療時間、休診日）

41.要所にある見やすい時計

　

　ただ、医師をしていれば儲かるといった時代は過ぎ、開業医にも経営努力が求められる時代になりました。上記項目のような細かい気配りや心配りも大切なことのように思えます。

クリニック開業セミナー

シャープファイナンス株式会社主催・株式会社ユヤマ共催

『　クリニック開業セミナー　』

以前、東京商工リサーチのデータによると、平成19年度の病院・医院の倒産件数は52件であるということを掲載しました。一番の原因として、国の医療施策についていくことができていないことが挙げられ、現在は普通に病院を運営していても医業収入がのびない厳しい世の中になっております。

　 そんな中でもまだまだ開業ラッシュが続き、クリニックとしてはまだまだやり方によっては勝ち組として充分生き残っていくことが可能です。

藤間公認会計士税理士事務所では、シャープファイナンス株式会社主催のもと「クリニック開業セミナー」にて「成功する開業のポイント～開業ラッシュの中で勝ち残るために」と題しまして、講演をさせていただくことになりました。

■　日　時：　２００８年4月２０日（日）　１３：３０～１７：００

■　

場　所：　 シャープ市ヶ谷ビル地下１階　R-6会議室 

■　参加費：無料

セミナー終了後には、個別相談会を開催します。また、開業物件の紹介や診療圏調査を使った候補地選定の相談も承ります。

ご興味のある方はどしどし奮ってご参加下さい！ 

セミナーの詳細はこちら　→seminar.pdfをダウンロード

後期高齢者診療料が新設！！

後期高齢者診療料が新設！！

　２月１３日に平成20年度、診療報酬改定が中医協より厚生労働大臣に答申されました。患者の同意を得た上で他の医療機関での診療スケジュール等を含め、定期的に診療計画を作成し、総合的な評価や検査等を通じて患者を把握し、継続的に診療を行うことが評価されます。

　　　　後期高齢者診療料　　600点（月1回）

【対象疾患】　糖尿病・脂質異常症・高血圧性疾患・認知症　　等

【算定要件】

　１　保健医療機関である診療所又は当該病院を中心とした半径４キロメートル以内に診療所が存在しない病院

　２　入院中の患者以外の患者であって別に厚生労働大臣が定める慢性疾患を主病とするものに対して、後期高齢者の心身の特性を踏まえ、患者の同意を得て診療計画を定期的に策定し、計画的な医学管理の下、栄養、運動又は日常生活その他療養上必要な指導及び診療を行った場合算定できる。

　３　診療計画には、療養上必要な指導及び診療内容、他の保健・医療・福祉サービスとの連携等を記載すること

　４　毎回の診療の際に服薬状況等について確認するとともに、院内処方を行う場合には、経時的に薬剤服用歴が管理できるような手帳等に薬剤名を記載する

　５　患者の主病と認められる慢性疾患の診療を行う１保険医療機関のみにおいて算定する

　６　当該患者に対して行われた医学管理等、検査、画像診断、処置は後期高齢者診療料に含まれる。ただし、病状の急性増悪時に実施した検査、画像診断及び処置のうち、５５０点以上の項目については別途算定できる

　７　当該診療所（又は医療機関）に次のそれぞれの内容を含めた研修を受けた常勤の医師がいること

・   高齢者の心身の特性等に関する講義を中心とした研修

・   診療計画の策定や高齢者の機能評価の方法に係る研修

後期高齢者の外来医療に当たって、治療の長期化等から慢性疾患に対する継続的な管理を行うこと等が評価されることになったのです。

　反対意見もありますが・・・

地域医療を考える上では、必要なことのように思います。

往診による増患（実体験です・・・）

私事ですが、先日体調を崩しまして、早退させて頂いた日がありました。会社近くのクリニックで診てもらおうと思い行ってみると、改装中の為休診中でした。

しょうがないので、自宅近くのクリニックに行こうと思っていたところ妻から連絡があり、『実家に先生が祖母の往診に来るから一緒に診てもらえば？』とのことだったので妻の実家へ向かいました。

妻の実家は自宅の隣の駅なので、途中下車し、実家に向かうと、往診の先生が義理の祖母の診察をしているところでした。少し待っていると、診察を終えた先生がそのまま診てくれると言うので、妻の実家で診察を受けてしまいました。

　症状を告げると、風邪から来る下痢、吐き気、発熱だったようで、しばらく妻の実家で安静にすることにしました。後で義理の祖母と私の処方箋をもらいに、妻にクリニックに出向いてもらい、最寄りの調剤薬局で薬をもらってきてくれました。本当に大助かりでした。

このように往診は、その患者さんの家族を新患として取り入れることが出来ます。往診は面倒かも知れませんが、クリニックの営業活動と思い、増収増患のために始めてみてはいかがでしょうか？

平成19年度の病院・医院の倒産件数は52件

　東京商工リサーチのデータによると、平成19年度の病院・医院の倒産件数は52件であることが分かりました。平成の年号に変わってからでは最も多い倒産件数で、前年と比べると18件の増加となりました。原因としては、診療報酬のマイナス改定が続き、医業収入の減少に拍車がかかったのが、倒産件数の増加に繋がったものと考えられます。また、外来・入院患者数を確保するため差別化を図るべく、新規投資で高級化や大型化したり、介護事業などに手を広げたところもありましたが、それが裏目となり経営破綻したケースも目立ったそうです。倒産の多くは、過剰な設備投資であるといえるでしょう。

　今後も療養病床の転換などにより施設の転換を迫られる病院なども多いことと思います。設備投資に失敗すると倒産へとすぐに繋がってしまいますので、転換の際には綿密な事業計画を立てて頂くよう、心がけるようにして下さい。

受付カウンターに鞄置きの設置を

先日、妻の付き添いである総合病院に行ってきました。診察を終え、会計をする時にふと感じたことがありました。あるお祖母さんが会計をする際、よっこらしょと鞄をカウンターに上げ、そこからお財布を出して会計をしていました。そこで、ふと感じたのが「鞄を置く台」があればいいのに…  最近コンビニなどではよく見かけますが、お会計の際に鞄を置ける台がありますよね？そういった台があると患者さんにも喜ばれるのではないでしょうか？

足湯の設置

院内での待ち時間を長く感じさせないために、テレビを置いたり雑誌を置いたりしている医療機関は多いと思いますが、最近、病院や診療所内の待合室に足湯を設置する医療機関が増えています。

2時間待ちの３分診療などと言われるように、患者さんにとっては医療機関で診察を受けている時間より、診察待ちや会計待ちといった、待っている時間のほうが長いのです。待ち時間を短縮させることが出来ればそれが一番効果的ですが、どうしても短縮できないのであれば、患者さんに待ち時間を長く感じさせない工夫が必要となるでしょう。

　足湯で診療報酬が増える訳ではありませんが、こういった配慮が患者さんの待ち時間を癒しの一時に変えることが出来るのではないでしょうか？

　なお、くれぐれも衛生管理には注意が必要です。