東京商工リサーチのデータによると、平成19年度の病院・医院の倒産件数は52件であることが分かりました。平成の年号に変わってからでは最も多い倒産件数で、前年と比べると18件の増加となりました。原因としては、診療報酬のマイナス改定が続き、医業収入の減少に拍車がかかったのが、倒産件数の増加に繋がったものと考えられます。また、外来・入院患者数を確保するため差別化を図るべく、新規投資で高級化や大型化したり、介護事業などに手を広げたところもありましたが、それが裏目となり経営破綻したケースも目立ったそうです。倒産の多くは、過剰な設備投資であるといえるでしょう。
今後も療養病床の転換などにより施設の転換を迫られる病院なども多いことと思います。設備投資に失敗すると倒産へとすぐに繋がってしまいますので、転換の際には綿密な事業計画を立てて頂くよう、心がけるようにして下さい。
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