すっかり秋らしい気候になりましたね。
行政書士の主な業務を紹介しております。
今回は「遺言書・エンディングノートの作成支援」についてです。
相続や遺言書に関する話題は、よくテレビドラマや雑誌で取り上げられており、
これらの言葉自体はなじみがあることでしょう。
特に最近では、「終活(しゅうかつ)」ということばが話題になっており、積極的にエンディングノートを作成したり、
ご自身のお墓を早めに探す方が増えています。
ただ、相続や遺言はどこか他人ごとに思えてしまい、「自分が亡くなったときに備えて準備をしよう!」という方はまだ少数派です。
私自身もどこか「他人ごと」と思ってしまっている一人です。
しかし、この仕事をしていると、遺言書を残さずに亡くなった方の相続人が右往左往している場面に遭遇します。
亡くなった方が、仲がいい近所の方にこっそりお金を貸していたり、たんす預金があとから出てきたりすることも珍しくありません。
また、遺言書が残されていたけれど、内容があいまいであるために、結局遺産分割でもめるケースもあります。
遺言書は何度も書き直せます。この機会に遺言書やエンディングノートについて、考えてみませんか。
(1)遺言書の作成支援について
遺言の最も重要な機能は、遺産の処分について、亡くなった方の意思を反映させることにあります。
遺言がない場合は、民法の規定に従って相続が行われます。
これに対し、遺言を作成しておくと、遺産の全体または個々の遺産を誰が受け継ぐかについて自分の意思を反映 させることができます。
遺贈の方法により、相続人以外の者に遺産を与えることも可能です。
遺言がない場合、通常、相続手続には相続人全員で共同して遺産分割協議書を作成し、登記所、金融機関などに提出しなければなりません。
相続人の間で合意が得られない場合や、相続人が行方不明だったり、遠方に居住している場合などには、遺産分割協議書の作成は困難な仕事です。
また、相続税の申告期限(10か月以内)に分割が確定しない場合は、各種の軽減特例を受けられないなどのデメリットがあります。
遺言でどの財産を誰に相続させるかを明確に記載することにより、残された相続人は不動産の所有権移転登記を単独で行うことができ、また、遺言で遺言執行者を指定することにより、預貯金の払戻しを円滑に行うことができます。
このように遺言には、相続に関するさまざまな手続に関する遺族の負担を軽減するという利点があります。
特に次のような方は「必ず」遺言書を作成しておくことをお勧めします。
・子供・配偶者がいない方
・兄弟や子供が遠方に住んでいる方
・相続人以外、例えば自分の子供の配偶者に財産を分与したい方
(同居している長男の奥様が介護をしてくれたので、その方に財産を分けたいという場合など)
・事業を行っており、後継ぎがきまっていない方
・財産を寄付したい方
できるだけ「もめない」遺言書を作成しておくことが、先に逝く者の礼儀だと思います。
私たち行政書士は、遺言書作成のお手伝いをいたします。
また、公証人役場で認証してもらう「公正証書遺言」の認証手続きもお手伝いいたします。
公正証書遺言を作成しますと、遺言書の1部は公証人役場で保管されますので、紛失や偽造の恐れがありません。
TOMA行政書士法人は、皆様のニーズにあった形での遺言書作成をご提案します。お気軽にお問い合わせください。
さらに、TOMAグループでは税理士による「簡易財産評価サービス」を行っており、
相続財産に対してどれだけの相続税がかかるかについて、簡易的に診断しております。
遺言、相続に関するご相談について、ワンストップサービスで対応いたします。
(2)エンディングノートの作成支援について
奥様が亡くなったあと、残されたご主人が通帳や生命保険の保険証券などのありかが分からず、オロオロしてしまうケースが多々あるようです。
そんな事態に陥らないように、生前に書き記すものが「エンディングノート」です。
「エンディングノート」とは、自分自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに備えて、書き残す「メモ」のようなものです。
書く事柄は特に決まっているわけではなく任意ですが、主に
・病気になったときの延命措置を望むか望まないか
・自身に介護が必要になった際に希望すること
・財産・貴重品に関する情報
・葬儀に対する希望
・相続に対する考え方
・プロフィール・自分史
などがあります。
遺言と異なり法的な効力がある文書ではありませんが、存命中や死後の家族の負担を減らすことを目的としています。ですので、書き方や内容も自由です。
遺言は抵抗があるという方も、エンディングノートで、家族への思いや願いを残してみてはいかがでしょうか。
TOMA行政書士法人では、エンディングノートをどのように書いたらいいのか悩んでいる方の
支援をいたします。