厚生労働省では、先日、平成23年度「均等・両立推進企業表彰」の
受賞企業として、厚生労働大臣最優良賞に株式会社高島屋を、厚生
労働大臣優良賞に第一生命保険株式会社、シャープ株式会社の2社
を選定したそうです。
「均等・両立推進企業表彰」は、女性の活用や仕事と育児・介護と
の両立など、働きやすい職場環境作りに取り組み、その模範となっ
た企業に対して表彰する制度です。
表彰された企業は全て大企業ばかりですね。私も2児(4才と
1才)の父親ですので、育児や介護のしやすい環境で働けるなんて
うらやましい限りです。
私の担当しているクライアントは中小企業が多いので、こうした
事例を紹介しても、なかなか取り組んでもらえるものではありません。
中小企業ではこうした取り組みよりも、部下や女性社員とのコミュ
ニケーションを大切にし、良好な人間関係を築いていくことのほうが
大切だと思います。
私は、仕事柄、お客様に対して社員満足度調査を実施したり、他社
で行った社員満足度の調査結果を確認することがあります。
その質問項目の一つに、『わたしの職場ではセクハラやパワハラ行
為はない』といった項目があり、これに関する満足度はどこの職場で
も70%~80%以上あり、これを受けて経営者の皆さんは、「うちの会
社にセクハラやパワハラはない」と認識します。
果たしてそうでしょうか。
裏を返せば、20%~30%の社員が自分達の職場にはセクハラやパ
ワハラがあるというメッセージを発していることになります。
働きやすい職場環境作りのためには、小さな不満の声にも耳を傾け
てあげる姿勢こそが、育児休業や介護休業の充実などよりも大切なこ
とだと思います。
未熟なイクメン社労士
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