厚生労働省は、来年の通常国会への法案提出を目指し、厚生労働省は労働政策審議会(厚労相の諮問機関)で「労働基準法の改正」および「労働契約法」の新設に向けた話し合いを再開しました。
検討がされている主な内容は
①「ホワイトカラー・イグゼンプション」制度の導入(※)
②残業代の割増率の引き上げ
③労働契約法の新設
④解雇トラブルの金銭的解決制度 の4つです。
※「ホワイトカラー・イグゼンプション」制度とは
そもそも「ホワイトカラー・イグゼンプション」はアメリカで一定の要件(職種・職務や賃金水準)を満たすホワイトカラー労働者を労働時間規制の適用除外(exempt)とする制度のことです。
現在、日本にて導入を検討されている制度は「自律的労働時間制度」と呼ばれ、健康管理強化を条件にホワイトカラーである一定以上の年収の人の残業代を支給せず、労働時間管理を労働者へゆだねる制度です。
制度導入の背景としては、IT化の進展などを背景に労働時間とそうでない時間の境界があいまいな働き方が増えていることが背景にあります。
(2006.12.9 日本経済新聞より)
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