~決算隊ブログ 25~
「その他有価証券の時価評価を行った場合の処理」
期末時点で時価評価処理を行い税効果会計を適用した場合の仕訳です。
【設例】
所有する上場株式1万株(1株当たり帳簿価額1,000円)の期末時点での時価は1株1,010円であった。(実効税率は42%とする)
【仕訳】
(1)期末仕訳
(借)その他有価証券 100,000円 (貸)その他有価証券評価差額金58,000円
繰延税金負債 42,000円
(2)翌期首
(借)その他有価証券評価差額金58,000円(貸)その他有価証券 100,000円
繰延税金負債 42,000円
【解説】
◎ その他有価証券は期末時点の時価をもって貸借対照表価額とし、評価差額は洗替え方式により、評価差額の合計額を純資産の部に計上する。
なお、純資産の部に計上される評価差額については、税効果会計を適用し、他の剰余金と区分して記載しなければなりません。
◎ 消費税について
有価証券の評価は資産の譲渡等には該当しないため課税対象外となります。
◎ 表示について
繰延税金負債は、その他有価証券から発生したものであるため、投資その他資産の部又は固定資産の部に計上します。
なつんこ