~決算隊ブログ 24~
春めいてきましたね。お花見シーズン到来です。
今回は、「前受金のある輸出取引を行った場合」の仕訳を紹介します。
【設例】
1.前受時
米国A社と当社の製品25,000ドルの輸出契約が成立し、5,000ドルの送金を受けた。
当日の為替相場(T.T.M;電信売買相場の仲値) 1USドル=100円
2.輸出取引時
製品25,000ドルの船積が完了し、船荷証券(B/L)を受け取り、直ちに米国A社
宛、為替取組銀行を受取人とする20,000ドルの為替手形を振り出し、銀行に取立てを依頼した。この取引については信用状(L/C)は開設されていない。
当日の為替相場(T.T.M;電信売買相場の仲値) 1USドル=110円
【仕訳】
1.前受時
(借) 現金 500,000 円 (貸) 前受金 500,000 円
2.輸出取引時
(借) 売掛金 2,200,000 円 (貸) 売上 2,700,000 円
前受金 500,000 円
【解説】
外貨による前受金は受入時の為替相場による円換算額により計上します。外貨建輸出取引については、取引発生時の為替相場により円換算を行います。
ただし、前受金分は帳簿価額により振替処理し、改めて円換算は行いません。
<消費税について>
国内から輸出取引として行われる売上に対する消費税は、その取引が輸出許可書等により輸出取引であることが証明されれば免税となります。
まるご