前回は、パート・アルバイトの試用期間・休暇について取り上げました
が、今回は休職について取り上げたいと思います。
そもそも休職とは、社員が病気や家族の介護、関連会社への出向等
により、長期間労務不能になった場合に、労働契約関係を維持しながら、
ある一定期間就労を免除または禁止する措置、制度のことをいいます。
本来であれば、長期間労務の提供が行えない場合には、労働契約を解
約(解雇)することができます。しかし、有能な社員である等の理由で会
社側が社員に対して休職後の復帰を期待したいような場合おいて、この
休職が適用されます。このため休職とは、長期間労務不能になったとき
の「解雇猶予期間」として位置づけられます。
このように休職は、長期間の労働力として見込んでいる正社員に対し
て用いるのが適切ですので、有期契約・単純定型業務が主たる業務に
なるパート・アルバイトに対して設けるのは、あまり適切ではありません。
しかし、最近では長期勤続や正社員と同等の職務を担うパート・アルバ
イトが増えていますので、長期間の労働力として確保しておきたいパー
ト・アルバイトについては適用の余地があります。
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