2010年の診療報酬改定が明らかになりました。
ネットで0.19%増で、10年ぶりのプラス改定となります。
■改定率の内訳は下記の通りです。
<ネット> +0.19%(+700億円)
<本体部分> +1.55%(+5,700億円)
(内訳)
医科 +1.74%
入院 +3.03%
外来 +0.31%
歯科 +2.09%
調剤 +0.52%
<薬価・材料価格> -1.36%(-5,000億円)
診療所に関する主な内容は下記になります。
■再診料が69点に統一されました。
(病院が現在の60点から9点引き上げられ、診療所が現在の71点から2点引き下げられました。)
■外来管理加算の5分ルールが廃止されます。
■新たに「明細書発行体制等加算」1点が再診料に加算されます。
■「電子化加算」3点が初診料に加算されることにより廃止されます。
■新たに「医療貢献加算」3点が再診料に加算されます。
■撮影
各撮影が「アナログ撮影」と「デジタル撮影」に分離され、現行の点数に比べアナログ撮影が4~5点ダウンし、反対にデジタル撮影が3~6点アップしました。
上記は診療所に関する項目のみですが、全体的に病院に関する点数が引き上げられています。今後の国の医療の方針として、医療と介護を一体としてできる医療機関を増やしていきたい考えがみうけられます。
近年の診療報酬改定の傾向として、国の求める医療を提供する医療機関には手厚く手当てし、そうでないところについては点数を減らしますよという考えのもとに改定が行われているような気がします。
そうであるならば、今後は国の診療報酬に対する動向を敏感にキャッチし、自院としてそれが取り入れられるかどうかを常に検討していく必要があります。国の方針をキャッチせずに今までどおりの診療スタイルでいく診療所は確実に医業収入が減少してしまいます。そうならないためにも常日頃からの情報収集が重要となります。
各項目の算定要件や各診療科目の詳細につきましては下記の厚生労働省のHPをご覧ください。
↓
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/s0212-4.html
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