こんにちは。
今回は固定資産の減損についてお話したいと思います。
固定資産の減損とは、一体どういう状態のことをいうのでしょうか。固定資産の減損とは、固定資産への投資をした場合に、その事業から回収される金額が投資額を十分に上回ることを期待して実施されるものですが、市場環境の変化等による収益性の低下により、投資額の回収が見込めなくなる状態を「減損」といいます。
減損処理とは、固定資産からの回収可能性の低下を反映させるように、帳簿価額を減額する会計処理をいいます。固定資産の減損処理をする際に、はじめにする作業として、減損の兆候の有無の検討があります。今回はその減損の兆候についてお話したいと思います。
減損の兆候とは
①営業損益やキャッシュフローの継続的なマイナス
②資産の回収可能価額を著しく低下させる事業の廃止、再編成や用途変更等の実施
③経営環境に著しい悪化
④その資産の市場価格の著しい悪化
このような減損の兆候がある資産または資産グループについては、これらが生み出す割引前将来キャッシュフローの総額が、これらの帳簿価額を下回るときには、減損の存在が相当程度に確実であるとして、減損損失を認識し、減損損失を計上することになります。