今回は、平成22年度の診療報酬改定で再診料引き下げに伴い新設される「地域医療貢献加算」についてご紹介致します。
≪考え方≫
患者にとって、日常的な診療や健康管理等を行ってくれる診療所の存在は重要であり、特に夜間も含め、急病等の際にいつでも相談に応じてくれる診療所のニーズが高い。
健康上の不安等を気軽に相談できるだけでなく、患者からの休日・夜間の問い合わせに対応可能な診療所を評価する。
なお、このような患者からの休日・夜間の問い合わせを受ける診療所を評価することにより、休日・夜間に病院を受診する軽症患者の減少も考えられることから、病院勤務医の負担軽減につながることも期待される。
≪内容≫
患者の体質や病歴、健康状態を常に把握し、患者からの問い合わせや受診に応じ、必要に応じて専門医を紹介する等の対応を行う診療所を評価する再診料の加算を新設する。
地域医療貢献加算・・・・・3点
要件①休日・夜間に、患者からの問い合わせや受診等に対応可能な体制を確保していること
要件②診療所において、患者からの電話問い合わせに対し、標榜時間以外も対応を行う体制を有していること
私の知り合いのドクターの多くは、気になる患者さんやその家族には、連絡先や携帯電話の番号を教え、連絡が入れば、電話での相談や往診をしていらっしゃいます。
しかし患者さん個別に算定するのではなく、全ての患者さんに365日24時間体制での算定となると、忙しいドクターへの負担が今まで以上に増えてしまいます。
また届出も在宅療養支援診療所並みの厳しさが予想されます。「地域医療貢献加算」を算定することの出来るドクターが、果たして何人いらっしゃるでしょうか??
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