三師会合同でレセプトオンライン請求の完全義務化撤廃を要望
10月22日、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会の三師会は合同で、レセプトオンライン請求の完全義務化撤廃を求める共同声明を厚生労働省に提出されました。
今回の共同声明はレセプトオンライン請求の義務化について反対であることが三師会共通の認識であり、そのことをアピールするためにまとめられたものです。
共同声明では、医療におけるITの活用は医療の質の向上・医療の安全に資するものでなければならないはずであるのに、これらを鑑みることなく、レセプト請求をオンラインに限定し、医療機関等に新たな投資と負担を強いようとしている国の政策を批判。その上で①レセプトオンライン請求の完全義務化を撤廃すること、②レセプトオンライン請求は医療機関等の自主性に委ねること、の二点を求めています。
これに対して共同声明を直接受け取った舛添大臣は代行請求を含めて他によい方法がないか検討していき、地域医療が崩壊することがないようきめ細かな対応をしていくつもりなので協力して欲しい、と述べました。
レセプトオンライン請求が完全義務化され、新たに設備投資をするとなると資金繰りに多大な影響を及ぼす他、請求事務を新たに習得するとなると、一時的とはいえ事務負担が増えることとなります。しかし長期的な資金計画を立てて、オンライン化による効率的な請求事務を行うことができれば、医院にとっては強力な武器になるかもしれません。
なにより大切なのは、共同声明にある「医療におけるITの活用は医療の質の向上・医療の安全に資するものでなければならない」です。今後の厚生労働省の対応に注目です。
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