厚生労働省より医療施設動態調査が公表されました。この調査によると、平成18年10月末時点の病院数は、全国で8,939件となっています。昨年の10月末の時点では9,027件でしたので、この1年間で88件もの病院が減少しているのです。データをみると、一般病院の減少数が95%以上を占めていることが伺えます。
また、一般診療所はトータルとしては増えていますが、有床の診療所は1,263件減少しています。その代わりに無床診療所は1,845件も増加しています。増加原因としては、有床診療所を運営していたが病床を無くしたケースや、勤務医だった先生が新たに開業したというケースが考えられます。
勤務医として病院に勤務しているより、開業医として独立したほうが過重労働から逃れられ、自分の頑張り次第で収入も増える。そう考え、開業した先生が多いのではないでしょうか?
病院の医師不足を解消するためには、先生方に「勤務していたい」と感じられるような、病院づくりが求められます。収入面だけでなく、病院の環境づくりが今後の病院経営には必要となるでしょう。
(厚生労働省医療施設動態調査より抜粋)
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平成17年10月 |
平成18年10月 |
増減数 |
病院 |
9,027 |
8,939 |
△88 |
精神病院 |
1,077 |
1,073 |
△4 |
結核療養所 |
1 |
1 |
0 |
一般病院 |
7,949 |
7,865 |
△84 |
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一般診療所 |
98,192 |
98,774 |
582 |
有床 |
14,102 |
12,839 |
△1,263 |
無床 |
84,090 |
85,935 |
1,845 |
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歯科診療所 |
67,181 |
67,387 |
△206 |
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