「新医師臨床研修制度」見直し!!
~良い教育とは何か?~
2004年度より導入された新医師臨床研修制度が、2010年度から見直
されることになりました。この見直しの中には、「募集定員の調整」(研修医
が医師不足の地域に誘導できる仕組み)が盛り込まれています。
(注)「新医師臨床研修制度」・・・基本的な診療技術の獲得を目的とする
研修制度。医学部の医局講座制の解体
が最大の目的(?)とも言われています。
全国の医学生で作る「医師のキャリアパスを考える医学生の会」は、この新
医師臨床研修制度の見直しの中の「都道府県募集定員の上限設定と病院別募集
定員の設定」の撤回を求める声明を出しています。この声明の中で、「医師不足
問題と医師の教育は切り離して扱うべきである」と指摘し、「研修医が良い教育
を受けることこそ、日本の将来の医療を担う優秀な医師を育てる為に必要であ
る」と主張しています。
しかし、「現在のような見学研修は意味が無い」「医師不足なのだから研修医
を現場でもっと活用すべき」との意見があるのも事実です。また厚生労働省の
担当者は、記者団に対し「研修医はお金を貰って働いている医者なのだから、
医師偏在問題に貢献すべきだ」と話しています。
夢を持って学んでいる医学生の「教育環境の整った病院で研修を受けたい!」
という気持ちも分かりますし、「研修医はお金を貰って働いている医者なのだか
ら、医師偏在問題に貢献すべきだ」と言う厚生労働省の担当者の意見も分かり
ます。
皆さんは、どう思われますか?
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