経費精算をいきなり1ヵ月に1回にしても、大丈夫です。
手順さえまちがえなければ、営業部門などからクレームがくることは、ほとんどあ
りません。
A、会社としてルール化する
経理部からの「お願い」でやってしまうと失敗します。
会社ですので、ルールを変更するときは、手順を踏まなければなりません。
まず最初に、経費精算に関する経理規程の変更を役員会で承認してもらいます。経
理規程がない会社でも、経費精算は月に1回ということを会社で決めてもらいます。
次に、決定事項を社長の名前で全員に通知します(小規模の会社であれば、朝礼な
どで社長から言ってもらいます)。中小企業においては、社長が決めたことがルールになりますので、社長が合理化の必要性を理解していることが重要です。
会社としてルール化しておけば、あとから文句を言ってくる人はいなくなります。
最後に、経理部が説明会を開催し、締め日や申請手順などについて説明し、全社員
がまちがいなくできるようにしてあげます。
B、例外を作らない
ルールを作ったら徹底させます。申請日に間に合わなかったら、経費精算は翌月ま
わしにするようにします。役員や管理職にも例外を作らないように注意しましょう。
手順どおりにルール化してしまえば、来月からいきなり経費精算を1ヵ月に1度に
してしまっても、問題になることはありません。経費精算を毎日やっていた会社で、段階的に移行していきたいのであれば、とりあえず1週間ごと、次に2週間ごと、そして1ヵ月に1回にしていってもかまいません。
(by GOTOKU-Style)
※ 藤間事務所は、代表・税理士児玉尚彦氏が主催する「経理合理化プロジェクト」のプロジェクト推進事務所です。本文は税理士児玉尚彦氏の著書『キャッシュレス、伝票レス、社員レス!ココまでできる経理の合理化』、『「儲かる経理」に30日で変わる究極の方法』から引用しています。