<支払日は月に1回にする>
商売がうまくいっている会社は、何事も自分でコントロールしています。
支払いに関しても、自分の取引条件をこちらから必ず提示して主導権を握ります。
A、支払いを月に1回にする
ほとんどの会社は、相手の支払条件に合わせて支払いを行っています。取引先の支払条件はさまざまですので、月末締めの翌月20日払いの会社もあれば、20日締めの翌月末日払いの会社もあります。これに全部対応してあげていると毎月5日、10日、15日といわゆるゴトウ日がすべて支払日になってしまいます。
支払い業務は、取引業者ごとに支払日を心配したり、支払い前の資金繰りの確認や、決裁者への申請や承認などがあり、結構面倒な仕事です。
そこで、会社の支払日を月に1回に決めてしまいます。
仕入先や外注先に対しては、こちらがお客様ですので、原則としてこちらに決定権があります。あまりムチャな支払条件では、相手も納得しませんが、今までより若干遅くなる程度であれば、文句を言われることはありません。
B、入金のあとに支払う
支払日を決めるうえでの重要なポイントは、「入金の後に支払う」という商売の鉄則を守ることです。資金繰り上の心配が確実に少なくなります。
ですから、支払いは月に1回にし、入金日の後に設定しています。つまり、売掛金の回収が翌月末であれば、買掛金の支払いは翌々月の10日から15日にします。
新規の取引先に対しては、取引前に会社の支払条件を必ず説明しておきます。既存の取引業者に対しても、いつから支払い条件が変わるということを事前に通知して、一斉に変更します。
会社の支払日を決めることにより、資金繰りが改善できて、経理の仕事も合理化できるのです。
C、Webバンキングを活用する
銀行に支払いに行かなくなると、往復時間と待ち時間のタイムロスが解消できます。つまり、経理社員が仕事をしていない時間がなくなります(時間の節約)。
インターネットバンキングなら、専用ソフトも不要で、ATMより手数料が安くなります。銀行の営業時間に合わせずに仕事ができます。また、今後、会計ソフトで、
預金取引を仕訳としてダウンロードすることが可能になります。
(BY GOTOKU-Style)
※ 藤間事務所は、代表・税理士児玉尚彦氏が主催する「経理合理化プロジェクト」のプロジェクト推進事務所です。本文は税理士児玉尚彦氏の著書『キャッシュレス、伝票レス、社員レス!ココまでできる経理の合理化』、『「儲かる経理」に30日で変わる究極の方法』から引用しています。