健康保険組合が過去2番目の赤字になる見通しだそうです。「全体の赤字額が5700億円余りになる見通し」と気の遠くなるような金額が発表されています。団塊世代が65歳を迎え始め、高齢者医療への負担金が増えたことなどが原因だそうです。
給与計算の仕事をしていると、健康保険組合の財政の厳しさはひしひしと感じます。すでにこのブログでもお知らせしているとおり、協会けんぽや健康保険組合の健康保険料率がこの3月に改定されましたが、一部の健康保険組合の保険料額の上げ幅にはびっくりさせられました。
例えば中小企業が多く加入する協会けんぽ東京支部に加入の方の場合、個人負担健康保険料率は0.245%上昇しました。給与額が30万くらいの方の場合、個人負担保険料は毎月735円上がる計算です。しかし、一部の健康保険組合ではこの3月の個人負担健康保険料率の上昇率が1%を超えたところもでているのです。給与額が30万くらいの方の場合で毎月3000円の増加です。これは大きいですよね。料率変更後の給与明細を見た従業員のため息が聞こえてきそうです。
とはいえこれだけ健康保険料率が上がっても健康保険組合は協会けんぽよりもいまだ低い保険料率を維持していますし、健康診断などの福利厚生サービスも充実しています。これから健康保険組合への加入を検討されている会社もあるかと思いますが、赤字額を解消するため各健康保険組合が今後どのような対応をとっていくのかはよく注意して見ていく必要があるなぁと思います。
セカンドすやま
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