歯科医療の今後?
今後、わが国の人口総数は、毎年0.3%程度ずつ減少していくといわています。人口総数が減少していく中で歯科医師が増えていけば、1歯科医師当たりの人口数は減少していくことになります。
しかし歯科医師需要量という観点から見れば、人口総数が減少しても、すぐに歯科医療需要が減少するとは限りません。人口減少の大半は、出生率の低下によるものであり、受診率の高い年齢層は増加していくことが予想されるからです。
また、歯科医師の増加に伴い歯科医院の増加も予測されていますが、歯科医師の年齢構成(診療効率は50歳代から徐々に低下し、60歳代での診療効率の低下は顕著になるといわれています)や性別比の変化(結婚などで診療から離れる割合の高い女性歯科医師の割合が増加しています)を考えると歯科医院の増加は予想以上に緩やかなものになると思われます。
歯科医院の数は、コンビニエンスストアより多いと言われ、厳しい現状が続く歯科医療業界ですが、将来の推測は、暗いものばかりでは無いように思います。
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