来年は、2年に1回行なわれる診療報酬の改定の年となります。そ こで、診療報酬改定について考えてみました。 <改定までの流れ> 現在の改定は、社会保障審議会の医療部会と医療保険部会で、改定 の重点事項等を盛り込んだ基本方針が決められ、改定率は、年末に行 なわれる予算編成の過程で内閣が決定します。 また、医療行為ごとの報酬の配分は、基本方針や改定率を考慮に入 れて、中央社会保険医療協議会で話し合われるという流れで最終的に 決定されます。 <進行状況> 来年の改定に向けた話し合いについては、これまで社会保障審議会 の医療部会が2回開催されていますが、未だ意見交換の段階です。 次回の開催日も未定の状況です。 今後の流れについて、新政権の発足後、正式に方針が伝えられてか ら中央社会保険医療協議会とともに協議して段取りを決める予定です。 しかし民主党は、中央社会保険医療協議会の構成や運営を見直す方 針を示していることからすんなり進むかは疑問です。 前回の診療報酬改定の議論は、10月には本格化していることを考え ると、今回の診療報酬改正はかなり遅れていると言えます。新政権の 動向を見守っていきたいと思います。
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