経営者が事業承継を考えた際、今後の生活を考える上で、財産の現状分析をする必要があります。現在の財産を把握し、配偶者や子供達に残す資産、処分・整理すべき資産、今後の生活のベースとなる資産などに分けます。資産を三つに区分したら、資産をさらに換金性、収益性、安全性に分け、財産の偏り等がないか分析した上で未来に向けた財産承継計画を策定します。
《将来に残す資産》
将来に残す資産としては、次のような資産などが考えられます。
・ 配偶者のための居住用不動産
・ 配偶者の老後の資金
・ 後継者のための自社株式・事業用資産
・ 相続税の納税資金
・ 後継者以外への資産
《処分・整理すべき資産》
処分・整理すべき資産とは、次世代に残されても処分等が困る財産を言います。
処理・整理すべき資産は、資産を組み換えることにより収益性を増すことや、換金性をますことも可能になります。
処分・整理すべき資産としては、次のような資産などが考えられます。
・ 他人名義の自社株式
・ 回収の可能性が低い会社への貸付金
・ 知人・親族への貸付金
・ 接道条件の悪い土地や駅から遠い収益性が悪い不動産
・ 先代の相続等により兄弟で取得した共有不動産
・ 権利関係等が複雑な不動産
《今後の生活のベースとなる資産》
今後の生活のベースとなる資産とは、上記二点に該当しない資産であり、生活を豊かにするためにご自身で使っていく資産になります。
問い合わせ先 0120-944-733
事業財産承継部:澤村
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