経営者が事業承継を行っていくうえで大切にすべきものに「経営の承継」「自社株式・事業用資産の承継」があります。経営者は、後継者教育及び対策を用い、承継していかなければなりません。
《経営の承継》
会社が成長発展していくための「想い」、「ノウハウ」の承継になります。
① 経営理念の承継
事業承継の本質は、経営者の経営に対する想いや価値観、態度、信条といった経営理念を承継することです。老舗企業と呼ばれている長寿会社の多くは、経営理念や、のれんをとても大切にしています。経営理念を策定し承継することは、会社の安定に繋がり、しいては、現経営者のセカンドライフの安定につながります。
② 経営ノウハウの承継
経営者は後継者に経営のノウハウを承継する必要があります。経営に対する想いを経営理念に託し、経営に必要な業務知識や経験、人脈などを後継者に伝えることが必要になります。
《自社株式・事業用資産の承継》
自社株式・事業用資産の承継は、経営に必要な財産の承継になります。
後継者が安定的に経営をしていくためには、後継者に自社株式を集中すること、事業用資産を承継させることが必要です。後継者以外に株式等を所有させた場合、次のような問題などが生じる恐れがあります。
・ 経営に関わっていない株主からの人事や会社方針への口出し
・ 後継者以外からの急な株式買取り要求
・ 事業用不動産の賃料値上げ、買取り要求
・ 事業用不動産の担保設定の解除要求
上記問題は、相続において株式等が分散していくことにより、親族関係が薄まってくるため、発生確率が上昇することになります。
問い合わせ先 0120-944-733
事業財産承継部:澤村
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