よく「寝食を忘れて打ち込む」といいますが、自転車用のランプを作ったときの私は、まさにそんな状態だったように思います。
しかし、辛いとか苦しいといったことは少しも感じませんでした。
それはやはり私が、それまでの自分の体験なり世の人々の姿から、
このままでは不便だ、何とかより便利なものを造り出したいという強い願いを持ちと、
と同時に私が、そのような仕事が非常に好きだったからだと思います。
「必要は発明の母」という言葉がありますが、新しいものを生み出すためには、
その必要性を強く感じ、その実現のために一生懸命打ち込むことが大切だと、そのとき、しみじみと感じました。
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