昔々、あるところにとても食いしん坊の王様がいました。
王様は世界で一番おいしいものを食べたいといつも思っていました。
いろいろな料理の鉄人を呼んできては料理を作らせました。
でも、王様は満足できません。
もっともっとおいしい料理が食べたいと思いました。
ある日、一人の男がやってきて、王様にこういいました。
「世界一、おいしい料理を食べさせてあげましょう」
「ただし、それには一つだけ条件があります」
「料理が出来る時間がかかりますが、何も食べずに待っていてください」
王様は
「わかった。世界一美味しい料理をつくってくれ」
と言いました。
ところが、何時間経っても料理が運ばれてきません。
王様は「まだできないのか」と何度も聞きましたが、
「まだです」って答えしか返ってきません。
王様はお腹がすいて倒れそうになりました。
そして、二日目になって、やっと料理が運ばれてきました。
その料理は、なんと、塩をふっただけのおにぎりです。
「なんだこんなもの」と王様は思いましたが、お腹がすいていたので、しかたなくおにぎりを食べました。
そのおにぎりのおいしいこと・・・
王様は
「おいしい」「おいしい」と言って食べました。
そうなんです。
王様は、ずっと食べるのを我慢して、お腹がすいたのでおいしく食べられたんです。
なるほど~
何事も我慢が大切です。
いっぱい我慢をすると、喜びもいっぱいになります。
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