あるご主人が病気で奥さんを亡くされて、
初めてキッチンで家事をしたそうです。
その時に、キッチンで食事を作る大変さ、
ご主人は初めて気づきました。
料理を作るためには、メニューを考えたり、
買い物をしたりすることも必要だとわかりました。
奥さんが元気だった頃、仕事から帰ってきたご主人は奥さんに、
「まだ食事ができていないのか?」
と怒鳴っていましたが、
奥さんは何の文句も言わずに、
「ビールを飲んで待っててください」
と言って、ビールをだしてくれたそうです。
その時の奥さんの姿を思い出して、ご主人は涙が出たそうです。
奥さんが亡くなって初めて洗濯をしたときには、水の冷たさに初めて
気がついて、なぜ、奥さんの手が荒れていたのかがわかりました。
寒い日に、笑顔で洗濯物を干していた奥さんの姿を思い出して、
こんな大変はことを毎日笑顔でしてくれていたのかと思ってそうです。
どうして、
「毎日、一生懸命に家事をしてくれてありがとう」
と一言でも
ねぎらってあげられなかったのだろうかと、とても後悔したそうです。
「いつもありがとう!」
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