■本当の勇気
先日友人から聞いた話に勇気付けられたのでご紹介します。
ある女の子が血液の病気になってしまいました。
この病気を治すためにこの病気の抗体を持っている7歳の弟から輸血をしてもらうことになりました。
医師が弟に
「お姉ちゃんの病気を治すために君の血をあげたいんだけれどもいいかな?」
と聞きました。
弟はしっかりと医師の目を見て
「お姉ちゃんが元気になるんだったらいいよ」
と答えました。
輸血の当日、お姉さんと並んだベットの横になった弟は
お姉さんの顔色が明るくなっていくのを嬉しそうに眺めていました。
医師が弟に
「もう、大丈夫だよ。お姉さんは元気になるよ!」
と話しかけると弟は喜んで頷いていました。
しかし、その数分後、弟の顔色が青ざめていきました。
医師が心配して弟に
「大丈夫かな?気分が悪くないかな?」
とたずねると弟は震える声で
「お姉さんに血をあげた僕はもうすぐ、死ぬんでしょ?」
と医師に答えました。
この弟はお姉さんに
自分の血をすべてあげると思っていたのです。
本当の勇気がどういうものかを考えさせられました。
命をかけて守れる人を持っている人は幸せだと思います。
そのことがその人に勇気と力を与えてくれています。
大切な人を守るために全力で頑張りたいですね。
(フォレスト出版『24の物語』シリーズ~本では紹介されなかった感動ストーリー~より)
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