ある方が、小林正観さんにこんな質問をしたそうです。
「『ありがとう』と口に出してはいても、心の中では反対のことを考えることがあります。
心と言葉は裏腹で、『ありがとう』と言いながら『ふざけるな』『嫌いだ』と否定的に考えてしまうときがあるんです。
心の中がどうであれ、とりあえず『ありがとう』と言っていれば、神様は味方をしてくれるのでしょうか・・・?」
これに対する正観さんの答えが以下になります
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心の中で思う力(=想念)よりも、「口に出した力」のほうが、はるかに大きなエネルギーを持っています。
ですから、心の中で何を考えていたとしても、「ありがとう」を口に出したほうがいいと思います。
喫茶店に行って、「コーヒーを飲むぞ、コーヒーを飲むぞ」と心の中で強く思いながらも、「紅茶をください」と口に出せば、出てくるものは「紅茶」です。
「あなたは今、『紅茶をください』と言いましたが、心の中では『コーヒーを飲むぞ』と考えていましたね」と言って、コーヒーを持ってくる店員がいるでしょうか?いません。
「想念の力」が「1」だとすれば、「言葉の力」は、1万倍にも、1億倍にも、1兆倍にもなります。
心を込めなくてもいいから、「ありがとう」をたくさん言っている人には、「ありがとう」と言いたくなるようなことが、次から次へと起きてくることになります。
目の前に嫌いな人がいて、心の中では「この人のことが嫌いだ、苦手だ、このやろう」と思っていても、「ありがとう」と言ってみる。
言われた相手はきっと「感謝された」と思うはずです。
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「ありがとうの神様」小林正観 著 ダイヤモンド社より
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人間の脳は、矛盾を嫌うそうです。
言葉で「ありがとう」と言い、心の中で「むかつく」と思っていたとしても、
言葉を発した「ありがとう」の理由を探し始めるそうです。
そうすると、「あっ、そういえば昔あの人に奢ってもらったな」「もしかしたら言い辛いことを言ってくれているのかもしれないな」といった具合にありがとうの理由を探すのです。
「ありがとう」の言葉によって、次第に相手の態度も変わってきたりします。
結果的に口だけで言ったはずの「ありがとう」が、心からの「ありがとう」に変わっていくという。
逆に、言葉で「嫌い」と言い、心の中で「むかつく」と思っていた場合は、矛盾がありませんのでそのままです。
つまり、
【言葉を選択するということは、結果を選択することに等しい】
ということになりますね
「むかつく」を多く言えば、むかつく理由をいっぱい見つけて、よりむかつく相手となり、そう思っている自分も「むかつく」という心が付いて回る人生になります。
「ありがとう」を多く言えば、ありがたい理由をいっぱい見つけて、より有りがたい出来事に出合い、そう思っている自分も「ありがとう」という心といつも一緒にいられます
僕は、「ありがとう」の言葉を選択していこうと思います
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