現実を視よ 柳井正著
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フリース、ヒートテックはなぜ成功したか
「企業側が何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を求めているか」を追求するのがビジネスの要諦
こう喝破したのは、私が尊敬してやまないピータードラッガー。
いわゆる「顧客の創造」である。
商売をするようになって、ドラッガーの言葉がいかに正しかったか。
それを日々、実感している。
景気が悪い、為替が安定しない、顧客が減っている・・・
モノが売れない理由を並べたてるのは簡単。
しかし、その企業がほんとうに顧客の立場に立って、何がほしいのか、何を求めているのかを頭がショートして煙が出るくらいに考えなければ、ビジネスは成功しない。
ユニクロの商品を例にだそう。
いまやその代名詞になったフリース。
これこそ「顧客の創造」というドラッカーの言葉を信じ、それを追求したことで生まれた商品である
ユニクロの知名度を一気にあげたフリースは、1994年に初めて発売された。
その後、1998年に原宿店をオープンしたとき、一階をすべてフリース売り場にして販売。
1900円という価格もあって、連日、大行列ができた。
この動きが日本中に広がっていった。
このフリース。
もともと世の中に存在しなかったわけではない。
登山用の衣類などとして販売されていたが、値段も高く、一般の人に知られていなかった。
しかし、肌触りもいいし、軽く、何より暖かい。
洗濯も簡単。
「低価格で高品質なフリース」として売り出せば、きっと「こういう服がほしかった」と顧客は思ってくれる。
私はそう考えた。
結果的に「ユニクロの提供するフリース」という新しい価値は、これまで市場になかった需要を掘り起こすことに成功した。
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過去の成功体験が通用しなくなっています。
やはり、「顧客を創造する。。。」
何が求められているか、考えて考えぬくことが大事ですね。
今まであったものを少し変えてフリースやヒートテックが大流行しました。
今まであったものを少し変える・・・
キーワードかもしれません。
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