人生と仕事について知っておいてほしいこと 松下幸之助著
「失敗を生かしているか」
ある一つの失敗をした。
失敗したから、あの人と顔を合わせられない。まあ、そういう場合ありますわな。
それも一つの見方ですね。
思わぬ失敗をして、あの人に迷惑をかけた、これは叱られるな、ということになりますけども、それやったらなかなかこれ、もしろくおまへんわな。
これは失敗した。
これは大変や。
しかし、失敗したことによって、その人にこういう話ができる機会をつかんだ。
自分の心情を訴える機会ができた。
これは非常にええ機会や、早く言えばね。
失敗も何もせんのに話しておったら、普通の話しかできない。
大失敗して、大迷惑をかけた、彼は非常に怒っているだろう。
このときこそ、ほんとうのことを話できるんだ、縁が結ばれるんだと、こういうことも私は言えると思うんですな。
失敗が転機となって、その人と手を握ることになる。
自分というものを本当に知ってもらう。
自分の、要するに人間というものを知ってもらう機会がつかめるということがあると思うんですね。
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失敗するということは大変なことです。
そんなときこそ、自分を知ってもらうチャンスだなぁと思います。
失敗こそ、自分に正直になるチャンスでもあるからです。
失敗は本当の自分に出会える。
なので、失敗こそ転機だなと思います。
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