僕の師匠・柳家さん喬のそのまた師匠、つまり僕の大師匠、先代小さん(五代目柳家小さん)の言葉である。
僕自身はたぶんひねくれた人間で、芸にもそれが表れていて、頓狂な新作を拵えたり、奇を衒った古典の演り方をしたり・・・もちろんそれが悪いとばかりは思わないから、そうやってはいるのだが、亡き大師匠のように素直に喋ってお客様に満足して頂けたらどんなによかろうと、常々思う。
芸ばかりではない。人生もだ。
人間、そうそう素直になれるもんじゃないし、社会の仕組みが複雑な現代なら、それは尚更だ。身の回りの人間関係はもとより、国内情勢、国際問題、下手に素直になろうものなら、たちまち自分が潰されちまう。
でもだからこそ、いいんじゃねえかなもっとみんな単純でも・・・と近頃、ふと思うのだ。
だが素直になったらなったで、週刊文春で受け持っている連載の、川柳葉書の束を前にして、また今週これ全部読むのか・・・と、なんとも素直に、ネガティブになってもしまうのである。
僕自身はたぶんひねくれた人間で、芸にもそれが表れていて、頓狂な新作を拵えたり、奇を衒った古典の演り方をしたり・・・もちろんそれが悪いとばかりは思わないから、そうやってはいるのだが、亡き大師匠のように素直に喋ってお客様に満足して頂けたらどんなによかろうと、常々思う。
芸ばかりではない。人生もだ。
人間、そうそう素直になれるもんじゃないし、社会の仕組みが複雑な現代なら、それは尚更だ。身の回りの人間関係はもとより、国内情勢、国際問題、下手に素直になろうものなら、たちまち自分が潰されちまう。
でもだからこそ、いいんじゃねえかなもっとみんな単純でも・・・と近頃、ふと思うのだ。
だが素直になったらなったで、週刊文春で受け持っている連載の、川柳葉書の束を前にして、また今週これ全部読むのか・・・と、なんとも素直に、ネガティブになってもしまうのである。
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