けいです♪
大人気シリーズ、“あるじじいの話”
13爺目です♪
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じじいが川沿いを散歩していると、
野球少年がグランドを見ながら肩を落として座っていた。
じじいが話しかける。
「おい少年っ!
そんなに暗そうな顔をして、どうしたんじゃ?」
少年はすこし驚いていたが、
下を向きながら話し始めた。
「みんな僕より足が速いんだ。
みんな僕より力もあるんだ。
みんな僕より上手いんだ。
なんで僕だけ・・・」
じじいは明るく、でもやさしい声でこう言った。
「少年よ、
いいかい?
速く走れるから走っているんじゃない。
力があるから重いものを持つんじゃない。
上手いから野球をするんじゃない」
「どういうこと?」
じじいは微笑みながら、
「たくさん走ったから速く走れるようになったんじゃ。
重いものを持って筋トレしたから力が付いたんじゃ。
めっちゃ野球をしたから上手くなったんじゃ。
自分に才能がない訳じゃない。
才能を生かしていないだけなんじゃよ」
「そうだったんだ・・・
みんなどこかで頑張っているんだね。
僕も頑張ってみるよ!ありがとうおじいさん!」
じじいは笑いながら、
「良かったなぁ~。
ついでにコーラおごってくれ!」
少年は、
「おじいさん、子供にたかるなよっ!(笑)」
と言って立ち去っていった。
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才能って、
あると思う人はあると思えばいいし、
ないと思う人は無いと思えばいい。
どちらもOKだと思います。
レオナルド・ダ・ヴィンチさんは、
「鉄が使用せずして錆び、水が腐りまたは寒中に凍るように、才能も用いずしては損なわれる」
と言いました。
将棋棋士の羽生善治は、
「私は以前、才能は一瞬のきらめきだと思っていました。
けれど今は、10年とか20年とか30年とか、同じ姿勢で同じ情熱を傾け続けられることが才能なんだと思っています」
と言います。
マラソンの有森裕子さんは、
「心のなかでは、自分は才能がない、だからこそ人一倍やらないとだめなんだ、
という鞭をずっと打ちつづけていたような気がする」
という言葉を残しております。
才能よりも大切なのは、
やるか?やらないか?ですね♪
「私には特別な才能などありません。
ただ、ものすごく好奇心が強いだけです」
by アインシュタイン(物理学者)
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