ゴールデンウィーク中に観た映画『ROOKIES』。
主人公の熱血教師 俳優 佐藤隆太さん扮する
川藤先生の姿に感じたことです。
この映画は、何もかもあきらめ不良少年化していた
野球部員達が、一人の熱血教師の熱意に心突き動かされ、
甲子園を目指すようになり、やがてはその夢を叶える。
そんな日までの軌跡をえがいたものだ。
「映画の世界だから・・・」と
第三者的に見ることができなかった。
現場の管理者がとるべき行動、
あるべき姿をみたような気がしたからだ。
1.何のための管理者なのか?!
「夢にときめけ!明日にきらめけ!目指せ!甲子園」と
常に口にし、紙に張り出してまで思いを伝えている。
目指す姿を必死に、
馬鹿にされようとも、野球部員にさえ無視をされ続けようとも
言い続ける。
管理職は、部門の未来をえがき、見せ、
共通の未来(思い)にすることで
部門を意識の上で統率し、それを創り出すためにいる。
「3年後の上場を目指す!
だから今、年間売上○○○○万をやる!」
売上は目指すものをかなえるための手段なのだ。
2.どうすれば、未来が創りだせるのか。
川藤先生は言った。
「道を切り開くのは「自信」と「勇気」だ!!」と。
共感できた。
その一歩を踏み出す力が根っこにあってこそ、なのだと。
3.どうすれば「自信」と「勇気」を持てるのか
「無駄な努力はない」と画中で伝えているが、
やはり自信がつくまでの「努力」「経験の数」
しかないと思える。
しかし、自家発電するかのように、誰もがいつなんどきでも
自らを叱咤激励しながら「努力」できるかと考えると、
そう簡単にいかない気がする。
4.だからこその管理職なのでは?
映画の中では、幾度となく、甲子園という夢が
遠のく場面がある。
原因は自責・他責にかかわらず、様々なことからだ。
その度にあいてしまった未来との距離感に絶望し、
「自分にはできない」「無理だ」という。
いくら「無駄な努力はない」と必死に伝えても、
「無駄だ」とあきらめていこうとする部員。
そんなとき熱血教師は、なくなってしまいそうな「自信」や、
怖くなり、隠してしまった「勇気」を、
叱ったり、誉めたりという方法でよみがえらせる。
だからこそいるのだ!管理職は!と思えた。
5.やはり率先垂範。
土下座までして部員の思いを遂げようとしたように。
独り黙々と草刈りをする先生のように・・・。
現場の長自らが部門の誰よりも動き、汗をかき、
行動をすることなのだ。
「ああしろ」「こうしろ!」というだけ。
指示命令を出すことだけが、人を動かす方法ではないと思えた。
6.笑顔!
九回表、負けている。
しかも、この回既にツーアウト。あとワンアウトで試合終了。
もう後がないという場面。
「大丈夫だ」「やれる」と満面の笑顔を見せる。
そして、こでれもか!というくらいにこぶしを強く握っている。
望んだ未来が消えてしまう瞬間。
こんな場面であれば誰もが不安で不安で仕方がないと思う。
だからこそ、管理者ならば「笑顔」を作ることを
まず意識しなければならない。
最後に・・・。
未来を描き、創り、
時に部下を叱咤激励しながら、一緒に現場で汗を流し、
叶えていく。
そのためには、まず管理者自身が、
1. あきらめないこと
2. やり続けること
3. 自分はできると信じること。
この姿勢を見せ、持ち続けることなのかもしれない。
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