『徹底することの重要性』（税理士 高井法博）(第1105号)

『徹底することの重要性』（税理士　高井法博）

『良い会社』は、決めたことの『徹底度合』が違う。

『徹底の徹底』を図り、『超優良企業』をつくろう。
良い会社ととそうでない会社は何が違うのか？
この厳しい時代に過去最高の売上・利益を上げ、一人勝ち企業のユニクロ　柳井社長は

「ユニクロも他の会社もやっていることはほとんど一緒です。何が違うかというと『徹底度』です。
  私は物事を徹底的に徹底する。決められたことをやり切り、安易な妥協を廃し、徹底できる人間を幹部に登用していく。」
「悪い会社は、いいかげんにやっていたり、やっているふりだけで終わっている。
  よい会社は徹底的にやり、それでも満足せず、全員でさらに上を目指している。」

と言っておられる。
また、日本最大の会計事務所　日本経営の小池社長に、「日本経営成功の要因は？」とお聞きしたところ、その答えは、

「『戦略×人的要因×管理要因』で、まず戦略が正しく、
　 次に人的要因『嫌われるのを厭わず、口うるさく指導できる幹部が何人も揃ったこと』と、
　 管理要因『決められたことをやり切る管理が、会社の風土となったこと』」

と言われる。どの会社も色々なことを話し合い決め、指示を出す。

しかし、ほとんどの会社が、その決められたことを実行せず、中途半端にし、その結果、問題がおき、大きな損失が生じ業績は悪化する。
実践行動こそ全て。経営は『実行』であることを強く留意すべきである。
人間の知性と行動の選択は全く別ものであり、陽明学の奥義『知行合一』を強く意識しよう。