『世界が認めた鮨職人の仕事心得』（世界最高齢の三ツ星シェフ 85歳現役の鮨職人・小野二郎）(第1098号 )

◆いかに頭角を現すか
鮨を握り始めたのが26歳ですから、皆より10年くらい遅い。
だから、皆が昼休みで遊んでる時も、調理場へ入って握りをしました。
人よりも上に行こうとすれば、人の２倍も３倍も努力をしなかったらやっぱりダメだと思います。

◆仕事は盗むもの
親方とか先輩に教えてもらおうと思って入ってくるのは大きな間違いで、自分が上の人のやり方を盗んで勉強し、進歩していかなければいけない。
教えてもらったことというのは忘れるんです。
自分が苦労して苦労して、必ず自分のものにしようと思って、やっと盗んだものは決して忘れない。

◆握りの技術をどう身につけたか
これはもう自分の努力ですよね。
100個握るよりか1000個、1000個よりか10万個っていうふうに、数を握れば上手になりますし、それはもう、数をやらなきゃダメですよ。