(谷井氏談:松下幸之助氏から教わったことの中で)
「感謝と畏(おそ)れを知れ」という言葉も
非常に印象に残っています。
これは元副社長の平田雅彦さんが本に書いていた話ですが、
彼がビクターへ出向する時に、創業者のところに挨拶に行ったら、
「君、豊臣秀吉もナポレオンも素晴らしいリーダーやった。
ところが二人とも幸せな晩年を迎えることはできなかった。
これは君、何でやと思う?」
と平田さんに聞いたらしいですね。
そしてその答えは、「怖いものがなかったから」だと言うのです。
幸之助創業者は怖いものがないほど登りつめられた人ですが、
決して驕ることなく、自らを厳しく律し続けられました。
感謝と畏れの心を失ったら終わりだと考えて、
常に怖いものをつくらないといけない、
と自分で思い続けてこられたんでしょうね。
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