精神病の患者でも、悲観して泣きさけぶ患者よりは、ニコニコ笑う患者のほうが、回復する率が高いんです。
ですから、このくらい効果のある笑いというものを、つとめて表現するようにしましょうや。
もう、笑いには、いかなる薬よりも効果があり、そして人生を極めて美しく彩る力があるんですから。
そこで参考のために、笑いというものが、なぜ健康にも運命にも、非常に大きな効果があるかということを科学的にご説明いたしましょう。
まず第一に知るべきことは、笑いと「へそ」との関係であります。
この「へそ」なるものと、笑いというものと、そもそもいかなる関係があるかといいますと、
それは、笑うと、必然的に「へそ」がむくむくと動くんです。
これを俗に「臍が茶を沸かす」と言い、またおかしいことを臍茶の話だななんて言いますが、
笑いにともなうこの「へそ」の動きがすこぶるいい効果を肉体生命におよぼすんですよ。
ですから、「へそ」が動くにつれ、「へそ」を中心として背中へ通じている腹筋というものがやはり動くんです。
この腹筋の振動伸縮ということが極めて重要でありまして、複式呼吸などの効果の一部も、やはりこの点にあるんです。
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