私はリコーに入ってから随分いろんな所を渡り歩きました。
……どんな部署に配属になっても、
そこが自分の専門分野という意識で取り組もうと考えました。
自分で自分の枠を決めないで、
与えられた課題、配属を命じられた場所で、
それぞれが自分の勉強課題だと受け止めて、
常に誠実に取り組んできました。
優秀な人材の揃う一流企業でトップに上り詰め、
なおかつ有数の国際企業に育て上げた桜井正光氏。
そのビジネスマンとしての土台は、
自分の置かれた環境で常に全力を尽くす姿勢から培われたものでした。
隣の芝は青く見えるもの。
人は往々にして、いまいる環境への感謝を忘れ、
不平、不満を並べ立ててしまいがちです。
そして、もっとよい条件を求めて
さらに深い迷路に迷い込んでしまいます。
いまの仕事は自分には向いていない。
いまの環境では自分の力を発揮できない。
そう考える前に、頭を切り換えて、
自分がいま、どれだけ恵まれているかに心を向けてみる。
いまいる環境を最大限に生かすことを考えてみる。
そこから、新たな道が開けてくるのではないでしょうか。
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