われわれが一生懸命に仕事をしても、世間がそれを認めてくれなかったら、非常に悲しい。
そんなとき、その悲しさが不平となり出てくるのも、一面ムリのないことだと思う。しかし
“認めてくれないのは世間の人が悪い”という解釈もできるが、“まあちょっと辛抱しよう。
今は認めてくれなくても、いつかは認めてくれるだろう”と、じっと堪え忍び、いい姿を続け
ていくというのも一つの方法である。そして認めてもらったら、これは非常に嬉しい。その嬉
しさが感謝になる。“より多くわれわれを認めてくれた社会に対して働かなくてはいけない”
という感謝の心になってくる。そういう心がなければいけないと思う。
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