「言志四録」で言われていることは、二つに収斂することができる。
一つは、人生に対して覚悟をきめよ、ということである。
二つは、敬の心を忘れるな、ということである。
覚悟を決めない人生は、空々漠々たるものに終わる。
覚悟をきめても、「敬」の心を失う人は傲慢になり、人生を誤る。
そのことを繰り返し説いている。換言すれば、「心を養え」ということである。
また、「閑想客観は志の立たざるによる。一志すでに立ちなば、百邪退聴す」とある。
つまらないことを考えたり、心を奪われるのは、志が立っていないからだ。
一つの志がしっかりと立っていれば、もろもろの邪念は退散してしまう、との意味である。
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