前回の機能別組織につづいてチーム型組織をご紹介致します。
チーム型組織とは、それぞれ異なる技能を持つ人々が集合し、1つの仕事を遂行する組織形態を指します。映画の製作チームなどは、典型的なチーム型組織といえるでしょう。
チーム型組織の特徴
チーム型組織では、組織内の専門分野からメンバーを集めてチームを結成します。そして、明確に規定された課題に対して、チーム一丸で取り組みます。
チーム型組織は、人類が狩猟時代から知っていた組織設計の原理です。これが現代では、タスク・フォース、プロジェクト・チーム、スモール・グループなど、様々な名称で呼ばれるようになっています。
チーム型組織のメリットとデメリット
チーム型組織では、明確に規定された目標が欠かせません。目的が明確なほど、チームを構成するメンバーが自分の貢献すべき内容を把握でき、成果が上がります。
デメリットとしては、安定性に乏しく、意思疎通に費やす時間が長くなる傾向にあります。また、人数が多くなるとたちまち機能不全に陥るという欠点も見られます。
チーム型組織は、職能別組織の補完として用いるのが基本です。
特に、知識による仕事に、チーム型組織は威力を発揮します。また、ドラッカーは、トップ・マネジメントにこそチーム型組織を採用すべきだと強調しています。
チーム型組織は高い専門能力を持ったメンバーがリーダーのもとに集結して機能します。
メリット
・柔軟性が非常に高い
・メンバー自身が自分の目標を把握しやすい
・課題が解決すれば解散もできる
デメリット
・安定性に欠ける
・経済性が悪い
・意思疎通に費やす時間が長くなる
・人数が多くなると機能不全に
・成果を上げるには、明確な目標が不可欠
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