企業の基本機能はマーケテイングとイノベーションでした。したがって、目標の第1番目の領域にマーケテイングが出てきたとしても、何ら不思議なことはないでしょう。
マーケテイングの目標は1つではない
顧客のニーズに対処するのがマーケテイングです。マーケティング目標は単一のものではなく、次のような複数項目について設定する必要があります。すなわち、
① 既存製品
② 既存製品の廃棄
③ 既存の市場向けの新しい製品
④ 新しい市場
⑤ 流通チャネル
⑥ アフターサービス
⑦ 信用供与
集中と市場地位についての決定
上記のマーケテイング目標を決定するには、「集中」と「市場地位」の2つについて決定しましょう。
まず、集中ですが、「集中についての決定は、いわばどんな戦場で戦うべきかの決定」であると指摘します。我々は自社の事業とは何かを定義しました。「集中」とは、事業を展開するにあたり、どの分野に集中するのかを決定することにはがなりません。いわば、顧客はどこにいるのか、何に価値を見出しているのか、これらの問いに対する解答の核心に集中するわけです。
一方、市場地位とは、「どの市場セグメントで、どんな製品、価値あるものを提供するのか」を選ぶことです。売上やシェアでどの企業もリーダーになれるわけではありません。むしろ、自社にとっての最適な地位を考えることが大切なのです。
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