組織変革の取り組みの中でうまくいかないことが多く見受けられます。
何故、そのようなことがおきるかというと多くは組織に所属する心理的要因が多く考えられます。自分達に悪影響があるのではないか、いままでの習慣を変更するのではないか、といったことから問題を認識していないこと、メリットを感じていないこと、自分達の問題と考えていないことが多く考えられます。
この問題点を取り除くためには、ただ、問題だ・改革だと叫んでも進みませんので、王道にのっとり下記の基本的に進めていくことが必要となります。
1.チーム編成 2.問題点の分析 3.ビジョンと戦略の検討 4.危機意識とビジョンと戦略の共有化 5.計画の実行
これらのステップに対して目的とポイントに注意して行うことが組織改革を成功に導くための要因となります。
1.の目的と注意点
適切な人材によるチーム作りが必要となります。こちらは社内で信頼があり、専門的な知識を有し、多くの社員に影響力がある人が求められます。たとえば、「あの人がいうなら間違いない」であったりとただ影響力があるだけでなく、会社を良い方向に導くために色々な人の意見に耳を傾けられる人が良いでしょう。
2.の目的と注意点
こちらは、いかに多くの意見を集めるかだと思います。所属、勤続年数、年齢、役職など分けて意見を集めると組織改革に必要な社内の声はなんなのかがみえるくると思います。ここでの注意点あまり社内だけの意見を聞いてしまうと正しい判断ができなくなると思います。外部からの人材を入れたり、取引先にヒアリングをしてみても良いと思いますので色々な視点からみて判断されると良いと思います。
3.の目的と注意点
ここでの注意点は、将来の企業像がはっきりとイメージしやすいものであることと魅力的で実現が強く望まれるものであり、変革することで実行可能なもの、誰もが理解できるものであることが重要となります。ビジョンやキャッチフレーズは一見時間がかからずすぐにできるものとおもわれがちですが、追求していくと時間がかかります。一度練りだし、また、それを試行錯誤しながら数ヶ月間かけて作り上げていくこれが社員全員が理解できるものとなっていくのです。
4.の目的と注意点
ここでの注意点はどう周知していくかです。2.や3.で出された問題点を集めグループ分けを行いこのままでは、いられないのですよといったことや、このままでいくこと最悪なシナリオが用意されていますよ、といったことをミーティングで繰り返し繰り返し行うことです。そこで3.で作り上げたビジョンを徹底的に打ち出し、この問題を社員全員でクリアするとこうなるよいったことを社内報などで目に見える形で訴えかけていくことが良いでしょう。多くの企業は、3.までは実行されますが、4.の段階で躓くことが多いです。
5.の目的と注意点
ここでの注意点は、計画をいかに実行していくかです。ここが一番難しいところです。せっかく時間をかけた1.~4.のことも5.が実行されない限りムダに終わることがあります。5.を成功させるためには検証と計画を修正すること、成果を目に見える形で社内にPRしていくことが重要となります。中心メンバー以外は、組織改革に無関心です。検証と修正とPRを繰り返し行うことでこの組織改革の輪が少しずつ広がり、最後には会社全体を巻き込んで行われていることでしょう。最後まで諦めずに行うことが組織改革の重要なポイントになります。
組織改革は、内部だけでは色々と問題が起こります。是非、一度外部を活用し、会社を健全で永続的な発展ができる体質にカイゼンされてみませんか?
ご相談いただけたらと思います。
最近のコメント