「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」などを手がけ、ブックオフの創業者でもある坂本孝氏の著書よりご紹介致します。
_______
私がみなさんの心の中に閉じ込めてほしい、しまっておいてほしい、と繰り返し伝えているのは「仲間のために汗をかく」。
この一言っきりです。
他に何も言っていません。
例えば、私たちが学んでいる稲盛塾長の京セラフィロソフィの一つに、「人の行いの中で最も美しく尊いものは、人のために何かをしてあげるという行為である」というものがあります。
私たち盛和塾生は、ここから京セラフィロソフィという考え方を学び、自社のフィロソフィに取り入れ、生かしているのです。
稲盛塾長も、そのような活用を奨励されています。
では具体的に何をすればいいのか、ということなのですが、一緒に働いている仲間が困っているときは助けてあげること、これなんですよね。
仲間の仕事が終わらなければ、行って手伝ってあげる、そういうことです。
(中略)
「利他」というたった一つの言葉で構わないんです。
同じ職場の仲間同士が、他人のために汗を流す。
チームの仲間の仕事がうまくいっていないときは、みんなで手伝ってあげようと思う。
そういう小さな行為が大切なんです。
それで「ありがとう。おかげさまで」という心の交流が生まれたときに、会社は大きく変わります。
みんなのために汗をかく、ということがどれだけ素晴らしいことか。
それまで、一生懸命働いていたのだけれども、自分の心が晴れ晴れとしなかったという人が多かった。
でもこの理念に出会ったとたん、人のために汗を流せばいいのか、ならばもっと頑張ろうとなる。
誰もが、そのような機会を求めているのではないかと思います。
_______
「俺のフィロソフィ」
語り手 坂本孝
聞き手 福井康夫
商業界より
_______
茶聖と称された“千利休”は、「一座建立」を大切にしたといいます。
一座建立とは、茶の世界で言えば、もてなす方も、もてなされる方も、共にできる限りのことをしてその場を創り上げていく。
そんな気持ちの良い状態が一座建立。
今に例えると、誕生日にスタッフの一人を皆で祝うとします。
そのとき、そのスタッフが嬉しいのはもちろんだけど、その場でお祝いしている皆も嬉しい気持ちでいる。
その空気感や場の雰囲気を大切にしたのです。
挨拶一つとっても、先に言う人と、後に言う人が必ず出来てしまいます。
そのときに、互いに相手の気持ちを察し、相手が喜ぶ挨拶とは何かを想像出来る人は、笑顔や元気が自然と備わっていくでしょう。
そんな人が、「仲間のために汗をかく」「仲間のために一肌脱ぐ」ことも当然のようにやってのけるのでしょうね
そんなカッコイイ仲間、カッコイイ集団であり続けたいですね
([kei]さんのブログ「魂が震える話」より抜粋)
最近のコメント