父親の給料もどんどん上がる。
母親もそれが幸せと思うようになる。
子供が欲しい物は何でも買ってやる。
それが子供の幸せなんだと。
でも豊かさの後ろできっと子供たちは叫んでいた!
おもちゃなんかいらない。
お菓子ももう十分だよ。
だから
もっと遊んでよ・・・
もっともっと側にいてよ・・・
やがて子供たちは
叫ぶこと
側にいてもらうことを
諦めました。
『おもちゃや
お菓子があればいいや』
と思うことで、
自分を納得させるようになっていった。
物を優先する心が生まれる。
でも
人を大切に出来ない人間は
物を大切にすることもできない。
みんなそのことに気がつきませんでした。
マザーテレサが来日して
新幹線に乗りました。
当時の新幹線には
水を飲むために紙コップが
備え付けられていた。
日本人は紙コップで
一口水を飲むと
当たり前のように
それをゴミ箱に捨てる。
その光景を見て彼女は
こういう言葉を残して帰国しました。
「日本の国は
物はとても豊かになったけれど
心が貧しくなってしまいましたね」
それは心に染みるほど悲しい一言でした。
出典「いまを、生きる」
半田孝淳
PHPベスト・セレクションより
大切なことですね。
子供にとって本当に必要なものは何なのか、
相手にとって本当に大事にすべきものは何なのか、
とても考えさせられました。
「貧しさの中なら、労わりだけで十分子供は育つ。
だが豊かさの中では、
精神的な厳しさを与えなければ鍛えられない」
by 松下幸之助(松下電器産業創業者)
最近のコメント