『人生二十四時間説』（石田 隆一）（第1753号）

男女差はありますが、現在の日本人の平均寿命は八十歳ぐらいでしょうか。
　私はこの人生八十年を一日（二十四時間）に置き換えて考えることがあります。
すると、十年が三時間に相当します。二十歳の人は、朝六時、四十歳で正午、六十歳で夕方六時、七十歳で夜九時、八十歳では深夜０時というところです。五十歳前後、つまり、午後三時だというのに、真昼のように輝いている人もいれば、もう夕暮れのように翳りを思わせる人もいます。年をとればとるほど個人の実力格差は大きくなってきます。その差は、これまでの人生をどのように生きてきたかの結果なのです。
　一日一日を大事に生き、常に勉強を怠らず、目標を持って自分自身に実力をつける。これは個人にも会社にも必要なことです。今からでも決して遅くはありません。漫然としていると、光陰矢のごとしで、時は過ぎてしまいます。
　時を浪費することなく、「人生この一日にあり」で、一日一日を完全燃焼してください。