1.イタリアの同族中小企業視察に行きました。
中島セイジさん(トレンドコンサルタント)と秋元義彦さん(3年間保存可のパンの缶詰を
売った先から2年で回収し、残り保存期間1年のパンを被災地、貧国へ寄付するプロジェク
トのリーダー)と元ミスフェアレディの女社長と、元東京JCの理事長でサッカークラブの
社長もやっている人など、大変ユニークな人々とのツアーでした。
イタリアは、家族経営の会社が圧倒的に多く、父親は、息子に跡を継がせるのが一般的。
子供側も、他で自分の力を試してみたいという意識はあまりなく、親の跡を継ぐのが、当然
と受け止めている。
(1)パルマハム工場は、生後10ヶ月、150kg以上に育った豚の後ろ脚のもも肉だけで、
もも肉のハムを10,000本くらい年間で造り、通常は夫婦のみで、多忙な時は、パート
に手伝ってもらう家内工業です。子供は今、長男が、コックの見習いをして、将来は、
近所に生ハムをメインにしたレストランを開業したいそうです。本当に家族営業です。
(2)フィレンツェの田舎の町のケーキ屋は、父、母、長男、次男、長男・次男の嫁が働い
ている家族経営。11年前に中島さんが行った時は、社員15名、今は75名で、
別店舗や仕出し屋も経営している。一番学べたのは、「毎日、仕事終了後、家族会議
をやり、次の日からその改善事項を取り入れている」毎日何十年と改善会議を続けて
いる。すごいです。だから成長したのですね。
(3)実は、あの有名な神楽坂にあるイタリア料理のカルミネのカルミネ社長とフィレンツェ
で合流して、イタリアの話を聞き、カルミネさんのイタリアの家も見せてもらいました。
田舎で、10,000坪もあり、すばらしい場所でした。自家製の赤ワインも飲ませていただ
き、最高でした。彼も日本のカルミネを2人の息子にバトンタッチする準備をしていま
す。老後は、フィレンツェのその地に住むそうです。イタリア人は、次の代へ継ぐこと
を、常に考えて行動している事を学びました。日本人は、自分の代だけの維持しか考え
ないと、100年続く企業はつくれません。生き残りは、100年企業創りをすることです。
2.「難局を乗り越える老舗経営の底力に学ぶ」
6月21日(火)TOMA特別講演会で、虎屋(約480年続く)の黒川社長、マツモト交商(348年)
の松本会長、安田松慶堂(219年)の安田社長、榮太樓總本鋪(154年)の細田社長をお招きし、
パネルディスカッション講演会を開催しました。
なぜしぶとく生き残っているのか?をお聴きしました。第一部の講演では、中央区老舗企業塾
運営委員長の神田先生(明治学院大学 経済学部教授)から、永く続く経営の秘訣を聴きました。
(1)老舗企業の三神の神器(「家訓・社訓の存在」「創業家による経営」「主力事業・
ブランドの継続」)を大事にしている。
(2)直面した危機は、市場の変化、技術革新、サービスの陳腐化。
(3)危機対策は、新規拡大、商品開発、従業員教育など。
(4)強みは、取引先との長年の信頼関係、看板に強み、コアコンピタンスな技術、ノウハウ、
時代に流されない伝統的な商品。
(5)虎屋 黒川社長
大震災で考え方が変わった。先送りしないでやれることはやろう。人に恵まれた。
A.客がよい B.取引先もよい C.社員もよい
チャレンジしてきた。和菓子造りを徹底してきた。戦後は材料もなく、パンを売ったり、
喫茶店をやったこともあった。
原則、一世代に一族の1人しか入社させない。(これはすごい!)
(6)マツモト交商 松本会長
社員教育の徹底、社員の安全、安心、健康を重視。変化への対応。組織的経営。
長男が入社しているが、現在は一族外の社長。
(7)安田松慶堂 安田社長
品質を大切に、誠実のある仕事。本物志向。社長の名前と会社の名前が同じ。
長男が入社し、その子供も承継予定。
(8)榮太樓總本鋪 細田社長
商品のこだわり(きんつば、梅干あめ他)商品開発に熱心。地元との結びつき、仕入先
を大切に、家族的経営。大震災で、先送りしない経営をしていく決意。
などの発言がありました。
講演会の内容を小冊子にまとめ、顧問のお客様には後日差し上げますので、ご一読ください。
老舗は結局、大震災があっても、そこに学び、変革のチャンスととらえて、しぶとく成長する
企業であると思いました。
皆様も大震災をきっかけに、何か変わりましたか?チャンスととらえ、何か実行しましたか?
大震災の後、すぐに「TOMAグループは、顧問契約をいただいたお客様を絶対に倒産させない」
という使命を持ち、臨むことを社員全員で誓いました。
そのために「業績アップマニュアル」の配布、倒産予知ソフトの提供、倒産しそうな会社は
税務顧問契約から経営改善顧問契約への変更、倒産の可能性がある会社との所長面談などを
実施しています。
3.「10(イチマル)コンサルティング」をしませんか?
皆様方は、生き残りのため、資産の有効活用をしていますか?
今1億円の時価のアパート(土地・建物)の利廻りが、A. 10%、B. 5%、C. 2%だとします。
毎年の家賃収入は、A. 10%だと1,000万円、B. 5%だと500万円、C. 2%だと200万円。
毎年こんなに違うのです。
そして、利廻りの低いアパートは、時下も下がってきてしまいます。
そのために、利廻りの低い財産を、利廻りの高い財産への組み替えをおすすめしています。
TOMAには、資産有効活用のプロ集団「船井財産コンサルタンツ東京銀座」がおり、
「10(イチマル)コンサルティング」という、保有する課税総資産に対し、10%の収入確保
を目標とするコンサルティングを行っております。まずはお気軽にお問い合わせください。
株式会社 船井財産コンサルタンツ東京銀座 直通電話 03-3231-3361
4.万人幸福の栞 17ヶ条
今回で17ヶ条すべてを読みました。倫理法人会の教えはすごいと思います。
<17> 人生は神の演劇、その主役は己自身である。(人生神劇)
(1)人生は演劇である。劇作家、監督、演出、それはただ一人でかねている。
(2)その大演劇の主役は己自身である。家にあっては父、会社にあっては社員、
そして旅行、選挙もある。
(3)無料、露天大活劇、新旧、喜悲、男女、老若とりどりの大演劇である。
そしてその主役は己自身である。
(4)演出の作法(ルール)は、絶対倫理であり、万人幸福の倫理(みち)である。
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