私は、基本的に人間の能力には大きな差はないと考えています。差があるとす
れば、「やる気」と「やる時間」です。
私も、20代や30代の頃、一人前になったようなつもりでいましたが、いまに
なって思えば世の中のことでは知らないことばかりでした。
では、いろいろなことを知るためにはどうしたらよいのか?やはり、積極的に
働いて経験を積むのが早道です。船井総研では、若い社員に「朝5時から夜11時
まで働け」と言ってきました。これは何も言葉どおりに、朝5時から夜11時まで
会社に詰めて滅私奉公の精神で仕事をしろ、と言っているわけではありません。
会社にいようといまいと、やる気のある人間ならば仕事をするのが楽しくてたま
らず、24時間働いているのと同じだという意味です。要するに、仕事を趣味にし
てしまうのです。いくら楽しくても仕事以外の趣味や娯楽では、決して自己実現
はできないからです。
仕事が楽しいと、働くのが苦になりません。楽しければ、仕事がはかどります。
さらにやる気につながります。好循環が続いていきます。
会社のためにだけではなく、自分のために、自分の周囲のために、さらには地
球のために働く。それが万物の霊長たる人間の使命であり、義務だと思うのです。
企業の正社員比率が低下の一途をたどり、ニートやフリーターが増え続ける現
在、こうした仕事観は少々異質に映るかもしれません。しかし、人間として生ま
れた以上、人間としての役割と使命を全うし、仕事を通して多くを学び続け、人
間性を常に高めていけたらと思います。そうした意味でも「やる気」と「やる時
間」の意識づけは大事なのです。
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