今回は、勉強会の中では取り上げられていませんが自分が目を引いた記事をご紹介します。
「特別企画・苦境に立ったとき、私はいつも、この言葉を思い返した」という特集の中で、仏文学者の鹿島茂氏がクロネコ・ヤマトの宅急便の生みの親、故・小倉昌男氏の言葉として紹介した文章です。
「デメリットあるところにビジネスチャンスあり。」
メリット100%でデメリット0%というものが存在しないように、デメリット100%でメリット0%というものも存在しないと語られていた。デメリットだらけのように思えるものでも、よく観察すればメリットがある。だから、そのメリットをうまく取り出して、デメリットを減らしてやる努力をすれば、ビジネスチャンスが開けるというのだ。
1976年に小倉氏が宅急便を誕生させたとき、消費者向けの小口荷物の全国配送サービスがビジネスとして成立しうると考えた人は誰もいなかった。配送先もバラバラだし、配送網の立ち上げには手間と金がかかる。顧客が個人だから営業活動もしにくい。第一、同じ業務をしている郵便事業が存在している。ようするにデメリットだらけだ。
しかし、荷物を迅速・確実に安く遠くまで運んでほしいと思っている消費者はたくさんいる。しかも、大口顧客と違って消費者は割引を要求しない。これがメリットだ。だから、このデメリットをメリットに変える努力をすれば、一人勝ちすることができる。
だが、アイデアはなかなか浮かばない。そういときには、「とにかく『できることからやってみる。』それが私の経験則です。」(『福祉を変える経営 障害者の月給一万円からの脱出』日経BP社)。
『中央公論』誌上で小倉氏と対談することができたことは、人生における宝の一つとなっている。デメリットあるところにビジネスチャンスあり、である。(仏文学者 鹿島 茂)
収入がなかなか伸びない。前年比でトントンもしくはジリ貧。そんな中、何か新しいビジネスモデルを構築しないといけないと考えている経営者も多いと思います。
一見自分の会社にはデメリットと思うことでも実はそこにビジネスチャンスがあるという言葉でしたが、ここで注意しなければいけないのは「今の会社若しくは自分の現状分析をしっかり行っている」という点にあると思います。新規事業を行うにしても、まずは現状を把握し、その事業が自社又は自分に出来るのか?出来ないとしたら何が必要なのか?もっと良い方法がないか?
そうした上で、「出来ることからやってみる。」という行動につながるのだと思います。新しいことには誰でも不安です。できればやりたくありません。
加藤荘太郎先生の言葉に「計画」というものがあります。
「計画」を解けば
「十を言い画をかく」
十とはすべての事だが
過去の学びの十では
悲しいことに時代遅れ
過去と今と未来を見て
戦う準備が真の計画
古いを囲う者たちは
字の如く固いと云う
今後の新しい経営のために、戦う計画を立てましょう!
コンサル部 山岸
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